Webマーケティングやオウンドメディアなど、Webを使った集客方法が流行っています。小規模事業者でも、Webを上手に活用すれば効率的に集客できる、こともあります。
これから開業するという方、すでに開業しているという方も、Web集客やホームページ活用を考えている方がいるかもしれません。
しかし、私がこれまでさまざまな業種・業態でWebマーケティングに携わってきた経験からすると、とくに小規模事業者では業種別にWeb集客の向き不向きがあります。
この記事では、なぜ業種業態でWeb集客の向き不向きが生まれるのか、そしてWeb活用が向いている業界、反対に向いていない業界の事例を紹介します。
Web集客の特徴
業種業態が変わっても、Web集客の基本はほとんど変わりません。Web集客の主な特徴は次のとおりです。
- SEO対策によって上位表示する必要がある
- 上位表示するためには工数・費用がかかる
SEO対策によって上位表示する必要がある
まず、Web集客するためには、SEO対策によって上位表示する必要があります。
Web集客は、検索したユーザーに自社のホームページへ訪問してもらい、ホームページ内で情報を与え、リード獲得へとつなげるプロセスです。
つまり、自社ホームページが検索したユーザーの目に触れなければ、Web集客は成り立ちません。
「Web集客するなら、SEO対策によって上位表示する必要がある」ということは、避けようのない事実です。
上位表示するためには工数・費用がかかる
「Web集客するなら、SEO対策によって上位表示する必要がある」ことは間違いありません。
そして、上位表示するためには工数・費用がかかります。この事実が、業種業態別にWeb集客の向き不向きが生まれる要因です。
まず上位表示させるキーワードを大別すると「ビッグキーワード」と「ロングテールキーワード」に分けられます。
ビッグキーワードは、検索する人も多く、なおかつ競合も多いキーワードです。たとえば「長野県 SEO対策」をはじめとした「広域地名 キーワード」などが該当します。
ロングテールキーワードは、検索する人は少ないものの、競合も少ないキーワードです。たとえば「安曇野市 SEO対策」は検索する人こそ少ないですが、競合も少ないです。
ビッグキーワードで上位表示された方が、リード獲得数は増えますが、その分、上位表示するためには努力が必要です。一方、ロングテールキーワードで上位表示するのは比較的簡単ですが、少なからず努力しなければなりません。
そしてビッグキーワードで上位表示されるためには、現代SEOではサイト全体のパワーも重視されます。
言い換えると、ロングテールキーワードで上位表示されるページが多くなれば、結果としてビッグキーワードでも上位表示されやすいということです。(ロングテールキーワードで上位表示されないのに、ビッグキーワードで上位表示されることは、ほぼあり得ません)
このためWeb集客・Webマーケティングでは次のフローを歩むことになります。
- 狙うビッグキーワードを決める
- ロングテールキーワードで上位表示されるページ(記事)を増やす
- サイト全体のパワーを高める(コアウェブバイタイルやサイテーション、被リンク獲得など)
- ビッグキーワードでも上位表示されはじめる
- 競合も対策してくるので、負けないように努力し続ける
このSEO対策に必要となるサイクルは、どのような業種業態でも変わりません。
Web集客が向いている業種業態の条件
さて、ここまで紹介したSEO対策のフロー、および私のWebマーケティングの経験からすると、Webマーケティングに向いている業種業態は次のような特徴があるビジネスです。
- 1リードあたりの利益が多い
- 1リードあたりのLTVが大きい
- ロングテールキーワードからでも利益を生み出せる
1リードあたりの利益が多い
Web集客・Webマーケティングに必要なSEOサイクルを再掲します。
- 狙うビッグキーワードを決める
- ロングテールキーワードで上位表示されるページ(記事)を増やす
- サイト全体のパワーを高める(コアウェブバイタイルやサイテーション、被リンク獲得など)
- ビッグキーワードでも上位表示されはじめる
- 競合も対策してくるので、負けないように努力し続ける
このサイクルを回すために必要な費用は、業種業態によって変わりません。
1記事作成するためにかかる時間・コストは、業種業態によってほぼ変わらないためです。
たとえばLuna企画であれば、次のような料金体系をとっています。
Luna企画のサービスプランでは、初期費用はかかりません。
契約期間は1クール3か月間です。(更新可能)
項目 | ビギナー | ビジネス | エンタープライズ |
---|---|---|---|
オススメの方 | これからWeb集客に取り組みたい | 既にWeb集客に取り組んでいる | 本格的にマーケティングを加速したい |
月額料金(税込) | 5.5万円 | 11万円 | 22万円 |
初月の戦略設計 | あり | あり | あり |
コンサルティング | 毎月1回のMTG | 毎月1回のMTG | 毎月1回のMTG |
施策実行 | 毎月10Pt分 | 毎月20Pt分 | 毎月40Pt分 |
施策内容 | Pt | 備考 |
---|---|---|
記事制作 | 2Pt~4Pt/1記事 | 3,000文字~10,000文字程度 キーワード選定有 構成作成有 記事ジャンルや文量によってPt決定 |
既存記事のリライト | 1Pt/1記事 | ー |
ライターへのディレクション | 1Pt/1記事 | キーワード選定有 構成作成有 |
外部の制作会社へのディレクション | 1案件につきPt変動(案件規模による) | ー |
プレスリリース | リリース1本の企画〜執筆につき4Pt | 配信は各企業様対応 |
たとえばビジネスプランであれば、1か月間に最大10記事程度を作成できます。
この10記事によってリードを10件獲得した時の利益が、SEO対策にかかった費用をペイできるか否か、これが鍵となります。
つまりホームページ活用で獲得できる1リードあたりの利益が多い業種業態は、Web集客に向いています。
たとえば次のような業種は、SEO対策に向いているでしょう。
- 葬儀社
- 工務店
- 不動産業
- 士業
- ブライダル業
- 遺品整理
1リードあたりのLTVが大きい
1リードあたりのLTVが大きい場合も、Web集客が活用できます。
たとえば次のような業種業態は、ホームページから1件の受注が決まれば、中長期的な取引が期待できるため、SEO対策にかかる費用をペイしやすいのです。
- 製造業
- 物流業
- 介護業
- 病院・動物病院
- パーソナルジム
- 清掃業
ロングテールキーワードからでも利益を生み出せる
Web集客・Webマーケティングに必要なSEOサイクルをもう一度再掲します。
- 狙うビッグキーワードを決める
- ロングテールキーワードで上位表示されるページ(記事)を増やす
- サイト全体のパワーを高める(コアウェブバイタイルやサイテーション、被リンク獲得など)
- ビッグキーワードでも上位表示されはじめる
- 競合も対策してくるので、負けないように努力し続ける
もしビッグキーワードから舞い込む案件でしか利益が生まれないとしたら、SEO対策に注力することは難しいでしょう。
そのためロングテールキーワードからでも利益を生み出せるビジネスの方が、SEO対策に向いています。
たとえばLuna企画であれば、必ずしも「長野県 SEO対策」で上位表示を獲得する必要はありません。「安曇野市 SEO対策」「さらに細かい業種名 SEO対策」といったキーワードで上位表示されていても構わないためです。
いずれは「長野県 SEO対策」で上位表示を狙うとしても、そこに至る過程でもビジネスが成立します。これがSEO対策を実施する前提です。
Web集客が向いていない業種業態の条件
ここまで紹介した条件を踏まえると、次のような業種業態はあまりSEO対策・ホームページ活用に力を入れすぎない方がいいかもしれません。
- 飲食店
- 美容室
これらの業種は、ホームページはあくまで看板用に用意し、集客についてはプラットフォーム(食べログやホットペッパービューティーなど)を利用した方が賢明です。
自社のビジネスモデルに合わせてWebマーケティングの戦略をとる
もう一度、Web集客・Webマーケティングに必要なSEOサイクルを紹介します。
- 狙うビッグキーワードを決める
- ロングテールキーワードで上位表示されるページ(記事)を増やす
- サイト全体のパワーを高める(コアウェブバイタイルやサイテーション、被リンク獲得など)
- ビッグキーワードでも上位表示されはじめる
- 競合も対策してくるので、負けないように努力し続ける
これらの条件を踏まえ、自社のビジネスモデルに合わせてWebマーケティングの戦略をとることが重要です。
- 1リードあたりの利益が多い
- 1リードあたりのLTVが大きい
- ロングテールキーワードからでも利益を生み出せる
これらの条件にあてはまるビジネスであれば、SEO対策をはじめとしたWeb集客は非常に有効です。どのような活用案があるか気になる方は、ぜひ一度Luna企画へお問い合わせください。